前回はオートキャド(AutoCAD)で文字を使う為に必要な知識として、文字の位置あわせについてお話しをしました。

オートキャド(AutoCAD)では「位置あわせ」と読んでいますが、要するに文字列の基準になる点ということです。

なので、個人的には「基準点」で良いのではないかと思っています。
呼び方に関してはそれほど重要ではないので、このサイトでは「基準点」という表現を使うことにしますね。

それはそれとして、今回は初期設定の「左寄せ」以外にどんな基準点があるのかについてお話しをしていきたいと思います。

■他の基準点は?

初期設定が「左寄せ」であることと、その考え方については前回のお話しで分かりましたが、では他にはどんな基準点があるのでしょうか。

そこでオートキャド(AutoCAD)の文字基準点について調べていくと、これが結構色々あるんですね。

まず横方向の基準ですが、これには左・中央・右の3種類があります。次に縦方向の基準ですが、こちらも上・中央・下の3種類がある訳です。

単純に考えると3種類×3種類で9種類の基準点が存在することになります。
具体的に言うと、左下・下中心・右下・左中央・中央・右中央・左上・上中心・右上、という感じです。

またそれとは別に、左寄せ・中心・右寄せという3点もあります。

これは実際には左下・下中心・右下とあまり違わない点ですが、初期設定が左寄せであることを考えると、左下などを使わずに左寄せなどを使った方が良いのかも知れません。

実際にオートキャド(AutoCAD)の画面に表現してみると、下図のようになります。

オートキャド(AutoCAD)の文字基準点色々

文字の基準点が分かるように赤い丸をつけていますが、違いが分かるでしょうか。
…と、ここまでは良いでしょうか。

■その他の基準点

ここまでのお話しで、オートキャド(AutoCAD)で使用する文字の基準点は、多少似たような点があるものの、合計12ヶ所あることが分かりました。

ただ、今までお話ししてきたこれらの基準点に加え、オートキャド(AutoCAD)には他にもいくつかの基準点がありますので、ここであわせて紹介しておきますね。

今回紹介する基準点は二つあって、ひとつは「フィット」、もうひとつが「両端揃え」といいます。
何となく雰囲気は伝わるかと思いますが、いかがでしょうか。

どちらも指定した巾の間に文字を均等配置するという機能をもっています。たとえ何文字入力したとしても、必ず指定した2点の間に文字列が納まります。

これらの基準点は、オートキャド(AutoCAD)で書類や一覧表などを作る時に重宝することになります。

そう考えていくと、図面を作図する際にはあまり使うチャンスがない、ということになる訳ですが…でも覚えておいて損はありません。

では、オートキャド(AutoCAD)の文字基準点「フィット」と「両端揃え」は、一体どこが違うでしょうか。

使い分けをする為にもぜひ覚えておきたいところですが、分かってしまえばとても単純な話です。
次回は来られの基準点について、もう少し具体的な説明をしていきたいと思います。