今まででＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）を効率良く操作する為にはどんな方法が良いのか、というお話が大体終わりました。
それほど長い文章ではないので大まかな説明になってしまいましたが、基本的な部分はこれで掴めるのではないかと思います。
では、実際にはどんなコマンドをよく使うのか。実際の作業では、ここが重要なポイントになって来るはずです。
どんなコマンドを短縮キーに割り当てれば良いのか…。私の使っている短縮コマンドを紹介はしましたが、やはり少し迷ってしまうのではないでしょうか。
でも、これはもう少し後で、実際に作図をしながら説明したいと思っています。ＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）を覚えるには、やはり実際に操作しながらの方が早いですから。
ということで、まだしばらくは基本的な話が続きます。地味な話が多いかも知れませんが、よろしくおつきあい頂ければと思います。
でも、これはもう少し後で、実際に作図をしながら説明したいと思っています。ＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）を覚えるには、やはり実際に操作しながらの方が早いですから。
ということで、まだしばらくは基本的な話が続きます。地味な話が多いかも知れませんが、よろしくおつきあい頂ければと思います。
■右クリックの持つ機能
このサイトでは、ＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）の操作を短縮コマンドによって進めていくことを推奨しています。
もちろんそれだけではありませんが、基本方針はそこにあるということになります。
短縮コマンドの大まかな流れは、「何らかの短縮キー」＋「Ｅｎｔｅｒ」という形になります。そのキーによって、割り当てられたコマンドが開始する、ということですね。
短縮コマンドについてお話しした際に「押しやすいキー」という話をしましたが、Ｅｎｔｅｒキーの位置を見てみると、あまり押しやすい位置にはないことが分かります。
これでは短縮コマンドのメリットを最大限に生かせませんので、今回はそれに変わる方法として、マウスの右クリックについてお話をしたいと思います。
マウスボタンの機能としては、左クリックが決定、右クリックが補助というパターンが多いです。ワープロとか表計算ソフトを使える方なら、ピンと来るのではないでしょうか。
そのあたりはＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）も例外ではありません。設定を変更しない限り、オブジェクトを選んだり基準点を選んだりは左クリックの役目になります。
では、右クリックは何をしているのか。
ワープロでも表計算ソフトでも、右クリックをすると、今あるカーソルの位置にショートカットメニューが出てきます。
ＡｕｔｏＣＡＤ（オートキャド）もやはり同じような機能を持っていて、右クリックをするとショートカットメニューが登場します。
でも、このショートカットメニューは今ひとつ使い勝手が悪いです。
自慢する訳では決してないのですが、私の作図速度だと、ショートカットメニューが出る時間がもったいなく感じてしまうんですね。
私と同じことを感じている方は結構いるのでは…と、勝手に思っています。なので、ここでは右クリックの機能を変更することをオススメしたいと思います。
■マウスボタンの設定変更
右クリックの機能を変更といっても、別にたいした事ではありません。要するに右クリックの機能を「Ｅｎｔｅｒ」キーにしてしまいましょう、ということだけですから。
後で詳しくお話ししますが、ほとんどの方は右利きなので、通常マウスは右手で操作をすると思います。
そうすると自動的に左手でキーボードの操作をする訳ですが、左手だと「Ｅｎｔｅｒ」キーが意外に遠いと感じてしまいます。これは先程お話しした通りですね。
かなり頻繁に使用するキーなのに、遠い。これでは効率が悪いので、マウスに割り当ててしまう、という考え方です。具体的なやり方をこれから説明しましょう。
①オプション画面の呼び出し
プルダウンメニューの「ツール」一番下に「オプション」という項目があるのでクリックすると、ダイアログボックスが出てきます。
あるいは、コマンドライン上で右クリックをすると表示されるショートカットメニューから「オプション」を選択してもＯＫです。こちらの方が楽なのでお勧めです。
②タブの選択
オプションのダイアログＢＯＸは、機能ごとにいくつかのタブが用意されています。今回選択するのは「基本設定」タブです。
③設定の変更
「Windows標準処理」の項目にある「作図領域のショートカットメニュー」がピックされているはずなので、このピックを外します。
④設定の完了
この状態で「ＯＫ」ボタンをクリックすれば設定は完了です。この設定によって、右クリックは以下のような機能を持つことになります。
コマンド入力待ち：直前のコマンドを繰り返す。
オブジェクト選択中：直前のコマンドを繰り返す
コマンド実行中：決定
ショートカットメニューが出てきて、その中から使いたいものを選ぶ。というよりも、もっと機能を限定してしまった方が作業の効率は良くなります。
ショートカットメニューの中にあるメニューは別に特別なコマンドなどではありませんから、短縮コマンドに割り当てれば済んでしまいます。だから右クリックの設定を変えることに、デメリットは全然ありません。
という訳で、右クリックの設定変更は以上です。スピードアップの為に、ぜひ一度は試してみて頂きたいと思います。
