前回は、オートキャド(AutoCAD)の機能にある「文字スタイル」の持っている役割についていくつかお話しをしました。

フォントなどの大きなくくりによって文字スタイルを区分しておくと、そのフォントを一括変更したくなった時に楽なんですね。

最初はやや面倒に感じるかも知れませんが、使ってみればそれほど不便に感じないと思います。
で、今回はその「文字スタイル」を設定するコマンドについてお話しをしていきましょう。

■文字スタイル管理(STYLE)

文字のスタイルを作成・編集するには「STYLE」というコマンドを使用します。

今までコマンドの解説をする際に、短縮コマンドを使うかどうかについてお話しをしてきましたが、このコマンドに関して言えば、短縮コマンドの割り当てをしないでも良いかなと私は考えています。

なぜなら、文字スタイルの設定は図面を作図する手順の中で、最初の頃しか使用しないからです。
短縮コマンドは、よく使うコマンドをスムーズに操作をする為に用意されている機能です。

逆に考えると、頻繁に使用しないコマンドを短縮コマンドに設定するのは無駄だという事が言えます。

そう言った意味で、文字スタイル管理「STYLE」コマンドは短縮コマンドを利用せず、プルダウンメニューやアイコンを使って操作をする方が良いということになります。

という訳で、今回はプルダウンメニューを使った場合でお話しを勧めていきたいと思います。

①コマンドの開始
「形式」メニューの中から「文字スタイル管理」コマンドを選択します。

コマンドの開始

②文字スタイル管理

文字スタイル管理ダイアログBOX

コマンドを開始すると、上記のように「文字スタイル管理」のダイアログBOXが出てきます。
文字関連の設定は、基本的にこのダイアログBOXの中で行うことになります。

オートキャド(AutoCAD)の設定は、それぞれの持っている役割をきっちりと知っておく必要がありますから、次回からひとつずつ確認していきましょう。