さて、前回は図面枠の持っている役割についてお話しをしました。

正式な図面には、必ず図面枠がついている訳ですが、この図面枠はそれぞれの会社によって様々な形があるんです。

今回は、少し話がそれてしまいますが、今まで見てきた図面枠について少しお話ししようかと思います。

■会社の看板である図面枠

先程もお話ししましたが、正式な図面にはほとんど記入されているこの図面枠。これを見ると、基本的にはどの会社が作成したのかが分かるようになっています。

物件名や図面名などと一緒に、設計だったり施工だったり製作だったりと色々ではありますが、携わっている会社の名前が記入されることになります。

会社の名前を出すからには、いい加減なものは許されない。そんな考えを持って図面枠を作成している会社は、結構な数あるのではないかと思います。

なぜそんなことを思うのか。

それは、今までAutoCAD(オートキャド)を使って図面と関わってきた中で、気合いの入った図面枠をたくさん見てきたからです。

大きな会社には、大抵シンボルマークのようなものが存在します。頭文字を取ってみたり、何かの記号を組み合わせてみたりと手法は様々ですが、そこには必ずマークが存在します。

そして、当然の事ながら、図面枠にもそのシンボルマークが記入されることになります。

一目見て「ああ、あの会社か」と思われる為には有効な手段だと思います。図面を作図する側からしてみれば、あまり気合いを入れすぎて、作図可能な範囲が狭くなってしまうのも困るのですが…。

でも、会社という組織は持っている看板の力というのが非常に重要ですから、会社の名前を記入するものに気合いを入れるのも分かります。

■困った図面枠も多い

余計なお世話かも知れませんが、ここで今まであった図面枠についての感想を少しお話ししようかと思います。

会社のシンボルマークを記入することが多いというお話しをしましたが、ほとんどの会社はシンボルマークを濃く塗り潰しています。

これに困ることが結構多いです。

最近はインクジェット式のプロッタを使うことが多いですが、シンボルマーク部分だけ、やけにインクの使用量が激しいんです。

印刷が完了すると、図面中のほとんどの線は乾いているのですが、会社のマークだけは乾くまでもう少し時間がかかってしまいます。

もちろん少し待てば良いだけなんですが、急いでいる時などは非常に困ります。まだ乾いていない状態で打合せなどを始めてしまい、気が付いたら手にインクがべっとりと付いている事もあります。

インクジェットプロッタのインクって落ちにくいんですよね…。

また、A1サイズに印刷できるギリギリまで図面枠を拡げてしまい、A3で印刷すると切れてしまう図面枠も多いです。

図面の基本はA1であり、あくまでもA3というのは縮小して使うだけの図面です。

なので、A1で印刷できる限りはあまり文句を言えないのですが、それでももう少し親切にしても良いのではないかと思います。

最近はA3サイズの図面を使用することが多いので、A3でもきちんと使えるようにしておいた方が良いです。
また、会社によっては何か「標語」のようなものが書かれている図面枠もあります。

「安全第一」みたいなのはさすがにありませんが、「お客様の喜びを第一に」みたいなものは時々あります。
図面枠に描かれてもなぁ…という気がするのは私だけでしょうか。