オートキャド(AutoCAD)で図面を作図する為に、どんなレイヤーを作成して区分をしていけば良いのか。

前回はそんなことを考えてみましたが、今回は実際にどんなレイヤーを作成するかについて考えてみましょう。

■レイヤーの区分

「どんなレイヤー区分にすれば良いのか」を自分で考えることが大事だという話を前回はしましたが、残念ながら私には読んでいる方の意見が分かりません。

なので、ここでは私の考えを書いていきたいと思います。

まあそれしか手がないのですが、私の考えかを参考にしたりあるいはしなかったりと、色々比較をしてみると新しい発見があるかも知れませんよ。

・通り芯
通り芯です。ってそのままですね。また、通り芯と一緒に通り芯番号と通り芯間の寸法線もこのレイヤーに入れます。これらはセットなので、レイヤーを分ける意味がないと私は考えています。

・壁芯
通り芯ではない壁の中心線を壁芯と呼びます。これは通り芯とレイヤーを分けて方がいいと考えています。通り芯は特別な芯ですから、他の芯と一緒のレイヤーでは使い勝手が悪いです。

・建物の壁
建物を構成する壁の線です。これは当然壁芯とはレイヤー分けをしておいた方がいいでしょう。

・扉
扉や引き戸を構成する線です。今回に限っては、壁のレイヤーと同じとしても影響はなさそうですが、念のため分けておきました。このあたりは好みもあると思います。

・部屋名
文字通り、部屋の名前です。これは芯や壁とは別にしておいた方がいいと思います。

・その他の文字
部屋名以外の文字です。部屋名と同じレイヤーで作業する人もいると思いますが、私は分けた方が後々で役に立つと考えています。

・寸法線
寸法線です。またそのまんまですが。寸法線は文字とは別のレイヤーとしておいうたほうが便利です。また、先程も言いましたが、通り芯間の寸法だけは通り芯レイヤーに入れておいた方が便利です。

・机や椅子などの家具
壁とは趣旨が違うので、これは分けておいた方がいいです。この次あたりでお話ししますが、線の太さを分ける意味もありますので壁レイヤーとは分けておきましょう。

・壁の塗りつぶし
壁の中の塗りつぶしは、作業中は邪魔なので表示しない方がいいです。こういう時の為にレイヤーを分けるんですね。

・図面枠
図面枠は他のどのレイヤーとも一緒にしない方がいいです。通り芯もそうですが、図面枠も特別な要素ですから、独立したレイヤーとすることをオススメします。

今回の図面では、だいたいこんな感じにレイヤー分けをしておけば大丈夫でしょう。
でも、「こういうレイヤーの区分をする」という覚え方ではなくて「こうした考え方でレイヤーを分けている」という感じで理解することが大事ですよ。