さて、前回の続きと言うことでAutoCAD(オートキャド)の特徴についてお話を続けましょう。

前回は「たくさんのユーザーがいること」というメリットについてお話をしました。
今回はその続きですね。

②手頃な値段
AutoCAD(オートキャド)がもっている特徴のひとつとして、値段が手頃であることも挙げられるでしょう。これは購入する側にしてみれば非常に大きなポイントではないでしょうか。

AutoCAD(オートキャド)自体はそれなりに(個人的には非常に)高額なソフトなのですが、LTと呼ばれる廉価版ソフトがあり、15万円位(決して安い値段ではありませんが、CADとしては比較的安いということです)で購入することが出来ます。

廉価版とはいえ15万円もするソフトですから、貧弱な機能のはずがありません。2次元での作図だけであれば、通常版と比べても全く問題なく作図をすることが可能です。

かなり昔の話ですが、初めてLTが発売された時は「これじゃ誰も通常版を買わなくなるよ」と思ったものです。それだけの機能を持っていた、ということですね。

メーカーもそう思ったのかどうかは分かりませんが、最近のバージョンでは通常版とLT版とで、その機能に結構大きな差をつけ始めたようです。

通常版を購入するからには、やはりそれなりのメリットがないといけませんからね。

LTに限った話ではありますが、値段が安くて購入しやすいというのは、覚えようとする前のハードルが低いということです。これは大きなメリットと言えるはずです。

③充実したアプリケーション
AutoCAD(オートキャド)は有名なCADですから、AutoCAD専用のアプリケーションも豊富に揃っています。

AutoCAD(オートキャド)にアプリケーションを搭載することにより、さらに専門的な作業が可能になります。汎用CADというのは、そういった部分に強みがある訳ですね。

余計にお金がかかることになってしまいますが、便利なアプリケーションを組み込むことで作業効率が飛躍的に上昇します。中には本当に便利なアプリがあるんです。

私自身は建築系の仕事をしていますが、操作性の向上を目的として有料のアプリケーションを使っています。万人にお勧め出来るかは微妙なところですが、私は絶対に手放せません。

このように、様々な作図者のニーズに合わせたアプリケーションが存在するということは、選択肢の多さという点から考えても大きなメリットと言えるでしょう。

④カスタマイズ機能
アプリケーションを購入したりと、そこまでお金をかけたくない場合もあるでしょう。

そういった場合、自分でカスタマイズに挑戦することも出来ます。カスタマイズによってできる「幅の広さ」はAutoCAD(オートキャド)最大の特徴だと私は思っています。

カスタマイズについては後できちんと解説していくつもりなので、ここで詳しい説明をすることはやめておきます。

ですが、このカスタマイズは本当に奥が深くて幅の広い、非常に便利な機能です。こうした自由度の高い機能を持ったAutoCAD(オートキャド)は、本当に便利なソフトではないでしょうか。

■まとめ

AutoCAD(オートキャド)のメリットとして大きな部分はこのくらいでしょう。

このような話をすると、AutoCAD(オートキャド)には様々な良い面があるということが分かると思いますが、いかがでしょうか。

とは言え、世の中に完璧なものなど存在しません。

ですから、AutoCAD(オートキャド)に良いところがあれば、当然悪い部分もあります。これはAutoCAD(オートキャド)というソフトに限った話ではなく、様々なものに言える話でしょう。

今まで良い側面を見てきた訳ですから、次回は逆にAutoCAD(オートキャド)の悪い部分、欠点について考えていきたいと思います。

悪い部分を知るということは、その特徴をより多く知るということです。AutoCAD(オートキャド)を使いこなす為には、出来るだけ特徴を掴んだ方が良いですから、ぜひ欠点についても読んで頂きたいと思います。