今までの項目で、AutoCAD(オートキャド)を起動した際に出てくるメニューや、カーソル・マウス関連の設定をお話ししてきました。

徐々に作図する環境が整ってきた感じがしますね。
まだまだこれから先は長いですが、少しずつ進んでいけば良いのです。

いきなり全ての操作を覚えることはできません。でも、少しずつ毎日続けて行けば、きっと近い将来AutoCAD(オートキャド)の操作に困ることはなくなります。

目指す部分がはっきりしていますから、あとはそこまでどうやって歩いていくか、ということです。

■コマンドについて

今回から何回かにわたり、AutoCAD(オートキャド)のコマンドを開始する手段について色々と考えていきたいと思います。

これは非常に大切なポイントですから、コマンドの説明を始める前にお話ししておかなければと思います。

AutoCAD(オートキャド)のコマンドは非常にたくさんありますが、それをどういった方法で開始するのかは、ある程度作図者の好みに合わせることが出来ます。

「作図者の好み」と言いましたが、やはり好き嫌いよりも効率が良いか悪いかという点が大事ですから、出来るだけ効率の良い方法を選択するようにしたいものです。

AutoCAD(オートキャド)を使って図面を作図していく過程では、何度も何度もコマンドを使って作図を進めていくことになります。

その都度数えている訳ではありませんが、大体そんなところになるでしょう。

それこそ何万回とか、そういった単位でコマンドを使っていく訳ですから、その効率が良いか悪いかは時間的に考えても大きなウェイトを占めるはずです。

■まずは一通り知る

AutoCAD(オートキャド)のコマンドを開始する為の方法としては、大まかに分けて4種類の方法があります。

その中で、どれが一番効率の良い手段なのかをこれから調べていく訳ですが、その為にはまず全ての方法を知っておく必要があります。

全てを知り、その中から最も良い方法を選択する。これが理想的なやり方ではないでしょうか。
という訳で、以下にコマンドの開始方法を一式書いておきます。

1.プルダウンメニュー
2.アイコン
3.コマンド打ち込み
4.短縮コマンド打ち込み
5.ショートカットキー

次回からこれらの方法について、そのメリットとデメリットを詳しく説明していきます。

どんな方法にも良いところがあって、そして悪いところがあります。完璧な方法というのはありませんから、この中から出来るだけ効率の良い方法を選択していくことになります。

コマンドの開始方法は、AutoCAD(オートキャド)の作図スピードを左右する、非常に重要なポイントです。割とあっさりと書いていますが、重要度はかなり高いですよ。

ですから、ゆっくりでも良いので、ぜひともこのあたりの概要を自分の知識としましょう。多少時間がかかっても、その知識はきっと作図者として貴重な財産になるはずです。