AutoCAD(オートキャド)の短縮コマンドについて、その設定変更方法をお話ししてきましたが、今回は具体的な考え方をお話ししたいと思います。
また、一例として私のpgpファイルを参考にして頂ければ良いかなとも思っています。
■全てのアルファベットを使う
初期設定では、pgpファイルは全てアルファベット順に並んでいます。これらのアルファベットに対応するコマンドを、面倒ではありますが一文字ずつ確認していきましょう。
「A」にはどのコマンドを割り当てるのが便利か、というような感じで、一文字ずつじっくりと考えるんです。
「良く使用するコマンドには、押しやすいキーを割り当てる」とは言いましたが、良く使用するコマンドは、恐らくアルファベットの数よりも多いです。
そうなると、一文字のキー割り当てでは足りなくなってしまいます。
もしアルファベットが足りなくなった場合は、優先順位の低い方を二文字に割り当てていきます。二文字にする場合も、なるべく押しやすいキー位置の組み合わせにしてあげると便利です。
「S」は「STRETCH」で使用するので、拡大縮小の「SCALE」は「SS」とか「SC」とかに割り当てる。そんな感じで調整していきます。
同じキーを2回だと、1文字の場合と手間はそれほど変わりませんし、SとCならば、お互い場所が近いので入力が楽です。考え方の基本は、あくまでも押しやすさです。
この方針で考えると、初期設定でCOPYコマンドのキー割り当てがCPとなっているのが、どれだけ非効率的なのかが分かるかと思います。
ちなみに私はCOPYコマンドをCに変えています。どう考えてもCIRCLEよりも使用頻度が高いですからね。
キー割り当ての設定についてはこんな感じです。大事なのは自分で考えて決めることですよ。自分流の設定ですから、細かいところまで自分で考える方が良いに決まってますよね。
■設定は一回では決まらない
ただし、どんなにAutoCAD(オートキャド)のことを知っていたとしても、一発で設定が決まることは絶対にあり得ません。
まずはその点を頭に入れておきましょう。
よく考えて設定しても、作業を進めていくうちに追加したいコマンドが出てきたり、実際にはあまり使わなかったコマンドがあったり、ということになります。
必ずなります。というか、ならなければウソです。
私の場合、AutoCAD(オートキャド)を使い始めて10年くらい経ちますが、それでも時々pgpファイルを更新しています。
常に使いやすさや効率を考えていると、いま使用している短縮コマンドに物足りなさを感じてくるんですね。
そうやってpgpファイルは常に進化させてあげましょう。pgpの進化と共に、きっとあなたのスキルも進化しているはずです。これは非常に重要なポイントですね。
■私の短縮キー
ここで、私が今使用している短縮キーの一覧を公開しておきます。
「この設定が最高」という訳ではなく、あくまでも今現在の設定ということです。少ししたら、また改良をしていくことになると思います。
AutoCAD(オートキャド)を覚え始めた方に、少しでも参考になってもらえればと思います。
1, *DIMLINEAR
11, *DIMCONTINUE
22, *QLEADER
2, *DIMTEDIT
3, *DDIM
4, *DIMRADIUS
44, *DIMANGULAR
5, *DIMALIGNED
A, *ARC
BL, *BLOCK
AR, *ARRAY
LT, *LTSCALE
B, *BREAK
BB, *-BHATCH
C, *COPY
CI, *CIRCLE
D, *DIST
DD, *DDEDIT
DF, *DDMODIFY
DC, *DDCHPROP
DT, *DTEXT
DZ, *DDATTE
E, *ERASE
EX, *EXPLODE
EXIT, *QUIT
F, *FILLET
H, *BHATCH
HH, *HATCHEDIT
IN, *DDINSERT
I, *-INSERT
L, *LINE
LI, *LIST
LP, *ELLIPSE
M, *MOVE
K, *MIRROR
KM, *REVCLOUD
N, *CHAMFER
O, *OFFSET
OS, *DDOSNAP
PA, *-PAN
PP, *PEDIT
P, *PLINE
PO, *POLYGON
PU, *PURGE
Q, *PAINTER
QQ, *AI_MOLC
RE, *REDRAW
REG, *REGEN
R, *RECTANG
RT, *ROTATE
S, *STRETCH
SB, *SNAPBASE
SC, *SCALE
SCR, *SCRIPT
ST, *STYLE
T, *TRIM
TE, *TEXT
WW, *WBLOCK
X, *EXTEND
XX, *XATTACH
Z, *ZOOM