今までオートキャド(AutoCAD)を使った仕事をしてきた私は、そろそろ次のステップに進まなければという思いを持ちました。

こうした思い自体は以前から持っていたのですが、もうその時期が来たのだという確信に近い思いがありました。

そんな訳で私は、少しずつ転職への準備を進めていくことになります。

■自分自身に問いかけながら

仕事にも慣れてきて安定してきた時に、どうしてわざわざ転職をしなければならないのか。
私の中でも、まだこうした疑問を抱く時がありました。

転職というのは準備から始めて面接を受けて、実際に転職を実行に移すまで、非常に多大な労力を使います。

転職してからは、今まで知らなかった人と一緒に仕事をやり始めるので、人間関係を0から築き上げていく必要もあります。

簡単に言うと「疲れること」なんです。

なので、転職の準備などで忙しく動いて体力的にも精神的にも疲労してくると、どうしてもそうした弱気な考え方が出てきてしまうんですね。

「今は仕事も安定しているし、慣れた人と仕事をしているのだから、現状維持でも充分じゃないか」とか。
あるいは「今の状態を求めて今まで勉強してきたのに、どうしてそれを放り出すようなマネをするのか」とか。

まあ弱気になっている時に考えるようなことは、大抵の場合ろくでもないことばかりですから、気にしないでOKなのですが…。

そんな感じで私は、時々弱気になりながらも転職の準備を進めていきました。

■なぜ転職なのか

最終的に私は、現状維持を望む自分自身の気持ちに打ち勝って、希望する職種に転職をする事が出来ました。
そういった意味では、まあまあ成功だったのだと思っています。

現状維持を望む自分がいる中で、どうして多大な労力をかけてまで転職をしたのか。

それは、3年後の自分を想像した時にきっと今と同じような仕事をしているだろうと思ったからです。

そして5年後、10年後…確かにオートキャド(AutoCAD)を使った仕事は楽しかったのですが、そこに大きな進歩があるのかを考えた時に、ちょっと「これだけではまずいかも」と思ったんですね。

もちろんCADオペレーターという仕事はたくさんあって、ある程度オートキャド(AutoCAD)を使いこなすことが出来れば仕事に困ることは少ないでしょう。

でも私自身、オートキャド(AutoCAD)を上手に使える、というだけではもう満足することが出来なかったんですね。

今まで自分がやりたいと思った仕事をしてきた私は、オートキャド(AutoCAD)を覚えた後にもう一度同じことをした訳です。

頻繁にこれを繰り返していると「飽き性」と言われてしまいますが、今回だけであれば「ステップアップ」と言えなくもないのではないかと…。

ただ、この転職が「ステップアップ」だったのかどうかは、これから私が新しい仕事をどのようにこなしていくのかで決まる訳です。

新しいことに挑戦するのは楽しいことですが、それ以上に今回ばかりは緊張したことを良く覚えています。
また勉強の日々の始まりです…。